雨水を活用したユニークな「雨のお雑煮イベント」から始まりました。
このイベントは、東京、経堂のさばのゆで開催され、雨水で作ったお出汁を使ってお雑煮を提供しました。
「雨のお雑煮って何？」という疑問を抱く人も多いでしょう。
実は、雨水は雨が降り始めてから1時間が経過すると、ほとんど純粋な蒸留水に変わるのです。
この純粋な雨水は、通常の水道水とは異なり、ミネラルがほとんど含まれていない「超軟水」となります。
これが、お出汁の旨味を引き出すのに最適な水質とされています。
イベントでは、雨水と水道水を使用したお出汁の比較も行い、参加者にその違いを実感してもらいます。
しかし、雨水の活用はお雑煮に留まりません。
実は雨水は、車の洗車にも最適な水として知られています。
雨が降った後、車に残る白い雨の跡は、小雨に含まれる環境汚染物質によるもの。
しかし、大雨の後にはそのような跡は残りません。純水を使用する高圧洗浄機と比べても、雨水を利用した洗車は、効果的で環境に優しい代替手段となり得ます。
日本国内では、長崎の五島列島の赤島のように、下水道設備のない地域で雨水タンクを活用して生活用水として利用する例もあります。
雨水は、屋根の雨どいを通じて採取されるため、完全に清浄とは言えない場合もありますが、基本的には非常に綺麗な水源と言えます。
今後、雨水を活用する範囲はさらに広がることが予想されます。
今、雨水の重要性と利用法に注目が集まっています。私たちの生活に寄り添う自然の恵みである雨水。
その活用によって、より持続可能な生活が実現するかもしれません。