私は、子供時代、父の転勤について全国各地で過ごしました。
今は北海道旭川で1年間暮らす予定ですが、かつて北海道内で過ごしていた時期もあったのです。
北海道では、うんとちびっ子の、4歳~6歳の頃に札幌真駒内で、6歳~7歳の頃に函館で、それぞれ2年ちょっとずつ過ごしています。
ちびっ子の頃の記憶って、忘れてしまっていることがほとんどで、強烈な思い出となっているようなことしか覚えてないものですが、幼少期の函館時代の記憶で一番鮮明に覚えているのが「七夕行事」でした。よっぽど楽しかったのだと思う。その時に歌っていた「七夕唄」の歌詞までよく覚えてますからね。
北海道内では、全域ではないけれど、各地で『ローソクもらい』の行事があるんですよ。
子供たちが、夕方から近所の家を一軒一軒回って、各家で唄を歌い、ローソクやお菓子を貰うんですよ。
昔は、浴衣を着た子供たちが提灯を持って7~8人ずつ回ってローソクを貰い歩いていたようですが、私の時代(約45年前の昭和50年代半ば)には、提灯は持たずに懐中電灯に、ローソクじゃなくお菓子を目当てに回っていました。
今では、どこの家もこの行事に参加してくれるわけではなく、地域自治会単位でローソクもらいに参加しても良い家も限られているようです。
日本版のハロウィンに近い行事ですね。
こんな習慣が北海道に生まれたのは、青森のねぶたが発祥のようで、昔のねぶた祭は、照明がローソクだったので、ローソクを集めるために子供たちが各家を貰いに活躍したらしいです。
函館で昔の私が体験していた『ローソクもらい唄』は、
竹に短冊たなばた祭り
大いに祝お
ローソク一本ちょうだいな~
こんな唄でした。(カスヤ唄ってみましたww)
でも、旭川では、歌詞がなかなかデンジャラス(笑)
ローソク出ーせ、出ーせよ
出さなきゃ かっちゃくぞ
おまけに食いつくぞ♪
出さないと引っ搔いたり食いついちゃうとは!(笑)
可愛らしいローソク回収団です。
せっかくですから、私もこの旭川の「ローソクもらい唄」を教えてもらおう、と、旭川の銀座商店街の七夕祭りで縁日のお手伝いをしながら、縁日に来ていた子供たちの後にくっつかせて貰い、子供たちに習ってみました。
2軒目では、(間違えながらですがw)私も子供たちと一緒に歌ってみました。
ローソクもらい唄も、北海道内でさまざまあるようで、
松前では、
ことーしゃ 豊年七夕祭りよ
おーいやいやよ
ローソク出ーせー出ーせーよ 出ーさーねーばーかっちゃぐどー
おーまーけーにーどんずぐどー
だったり、地域地域でちょっと唄が異なるようです。
ただ、全般多いのは、「出ーせ、出ーせ」調で、私が函館で経験した「ちょうだい系」は少数派みたい。
本当のところはわからないけど、函館では、教育上「ローソク出せ」は良くない、と歌詞を改めさせた、という記述も見られたりする。
どちらにせよ、七夕の子供たちの「ローソクもらい」行事、とっても楽しい思い出になると思うので、
是非、後世にも続いていってほしいなぁ、と改めて思っちゃいました。
あ、そうそう!
北海道には寒くて笹が生息しないので、
本州のように、笹に短冊を吊るす習慣はないです。
「笹の葉」じゃなく、「竹」ね!
そして、七夕まつりの時期も、旭川では8月7日です。
(ちなみに同じ北海道でも、函館や室蘭、根室では7月7日)
ところ変われば、、、でございました。
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